大いなるわたし
和太鼓の音を聞いている内に
段々と
自分という意識が
消えていった
あ、これは
生命の響き
生命の粒が
弾けている音なんだ
私もあなたもない
音にも粒にも
境界線はない
あるのは躍動だけ
そして
プログラム後半
大いなるわたしとして
存在する
再び
私が全体に溶けて
いなくなり
大いなるわたしが
全体を見る
ただただ愛おしい
全ての生命が愛おしい
どうか
わたしのこの愛を
降りしきる雨のように
降りそそぐ太陽の光のように
避けることなく
受け取って欲しい
どうか
この全体が
安らかであるように
愛であるように